英文名 | Teaching Method of Information Science Ⅱ | |
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科目概要 | データサイエンス学科3年前期、教職課程科目、自由、講義、2単位 | |
科目責任者 | 西原 秀夫 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 西原 秀夫※ | |
講義室 |
科目 | 教科及び教科の指導法に関する科目 |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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施行規則に定める科目区分 |
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「情報科教育法Ⅰ」での修得内容に基づき、高等学校「情報」の指導の在り方についての全体像を理解し、指導者としての実践力を身に付けるとともに、高等学校の情報科教員としての資質・素養の向上を図る。
教科書等を参照しながらの講義や討論により、教科「情報」の意義や役割を俯瞰的に理解した後、教材や学習指導案の作成実習をとおして、授業の目標設定や評価などを明確にする作業を行い、模擬授業実践につなげる。また、模擬授業実践において、他者(グループ)の授業を評価シートに基づき評価することで、授業改善の意義について理解し、そのための工夫について考える。
教科書や配付資料に基づく講義や討論に加え、講座後半にはグループワークによる実践実習を導入し、4回の必須レポートの作成を行う。また、講義内容に関して不明点を質問したり、任意レポートとしてまとめたりすることで、講座目的の実現を図る。
【フィードバック方法】
Web やメールで受け取った質問やレポート課題については、回答や添削を、概ね1週間以内に返信する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | 高等学校「情報科」 | 講座オリエンテーション 「情報科教育法Ⅰ」での既修内容である、共通教科「情報」の「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」や、専門教科「情報」の位置付けについての再確認 〇必須レポート課題提示(第1回) | 西原 秀夫 | 4/5② |
2 | 専門教科「情報」(1) | 専門教科「情報」設置の趣旨や、各科目の内容と目標、評価の観点の理解 | 西原 秀夫 | 4/12② |
3 | 専門教科「情報」(2) | 専門学科における各教科・科目の履修、職業教育を主とする専門学科や職業に関する各教科・科目についての配慮事項の理解 | 西原 秀夫 | 4/19② |
4 | 専門教科「情報」と共通教科「情報」 | 専門教科「情報」の科目内容による、共通教科「情報」の発展的学習を、具体的な事例に基づき考察 〇必須レポート課題提示(第2回) | 西原 秀夫 | 4/26② |
5 | 実践事例研究(1) | 複数の実践事例の分析をとおして、主に単元目標と教材の関係について考察 | 西原 秀夫 | 5/10② |
6 | 実践事例研究(2) | 複数の実践事例の分析をとおして、主に単元目標と評価の関係について考察 〇必須レポート課題提示(第3回) | 西原 秀夫 | 5/17② |
7 | 教材と学習指導案作成実習(1) | グループごとに、提示される単元の教材と学習指導案を作成 ※グループワーク | 西原 秀夫 | 5/24② |
8 | 模擬授業実践(1-1) | グループごとに、作成した教材と学習指導案に基づく授業を実践(グループごとに教師役と生徒役を決め、導入部分と展開の前半を15 分程度行う予定。他グループは、評価者役となる。) ※グループワーク | 西原 秀夫 | 5/31② |
9 | 模擬授業実践(1-2) | グループごとに、作成した教材と学習指導案に基づく授業を実践(グループごとに教師役と生徒役を決め、導入部分と展開の前半を15 分程度行う予定。他グループは、評価者役となる。) ※グループワーク | 西原 秀夫 | 6/7② |
10 | 授業実践の振返り(1) | 模擬授業実践における評価者役の評価を中心に振返りを行い、改善点を考察。 〇必須レポート課題提示(第4回) | 西原 秀夫 | 6/14② |
11 | 教材と学習指導案作成実習(2) | グループごとに、提示される単元の教材と学習指導案を作成 ※グループワーク | 西原 秀夫 | 6/21② |
12 | 模擬授業実践(2-1) | グループごとに、作成した教材と学習指導案に基づく授業を実践(グループごとに教師役と生徒役を決め、導入部分と展開の前半を15 分程度行う予定。他グループは、評価者役となる。) ※グループワーク | 西原 秀夫 | 6/28② |
13 | 模擬授業実践(2-2) | グループごとに、作成した教材と学習指導案に基づく授業を実践(グループごとに教師役と生徒役を決め、導入部分と展開の前半を15 分程度行う予定。他グループは、評価者役となる。) ※グループワーク | 西原 秀夫 | 7/5② |
14 | 授業実践の振返り(2) | 模擬授業実践における評価者役の評価を中心に振返りを行い、改善点を考察。 | 西原 秀夫 | 7/12② |
15 | 情報科教員に求められるもの まとめ | 学校での他教科との関係や校務の情報化において、情報処理や情報技術の専門家としての情報科教員に求められる役割の理解 講座全体の確認と復習 | 西原 秀夫 | 7/19② |
情報科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された当該教科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。
1) 学習指導要領における当該教科の目標及び主な内容並びに全体構造を理解している。
2) 個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。
3) 当該教科の学習評価の考え方を理解している。
4) 当該教科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。
5) 発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置付けを考察することができる。
6) 子供の認識・思考、学力等の実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解している。
7) 当該教科の特性に応じた情報通信技術の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することができる。
8) 学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成することができる。
9) 模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
10) 当該教科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。
評価は講座中4回実施する必須レポート(60%)とグループワークへの主体的参加(40%)でする。レポートの評価にあたっては講義内容との関連性を重視する。講義内容に関する質問や任意レポートは加点対象とする。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:事前提示の必須レポート課題について、Web等で情報収集を行うこと。
復習:講義で提示する個別課題について、自分の意見をまとめ、必要に応じて、自らの学習記録として任意レポートにまとめること。
受講者人数に応じて、模擬授業実践回数や各テーマの講座回数等を変更する場合がある。
【関連科目】情報科教育法Ⅰ
FU601-TC34
神奈川県立高等学校で、理科教諭(常勤)として 14 年間勤務し、この間、学校設定科目として情報教育に従事。
神奈川県立総合教育センターで、指導主事(情報教育)として9年間勤務し、この間の平成12 年から14 年までの3 年間、新設された教科「情報」の免許取得のための認定講習会で、講師として現役教員を指導した。 神奈川県立高等学校で、教頭として2年間、副校長として2年間勤務。
神奈川県立横浜修悠館高等学校(通信制)で、校長として5年間勤務し、この間、支援教育とICT を活用した遠隔教育に取り組んだ。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 文部科学省 高等学校学習指導要領解説 情報編 | ||
参考書 | 高等学校「情報Ⅰ」及び「情報Ⅱ」の教科書 | ||
参考書 | 文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30 年告示) | 文部科学省WEBサイトに公開 | 東京書籍 |