英文名 | Teaching Method of Information Science Ⅰ | |
---|---|---|
科目概要 | データサイエンス学科2年後期、教職課程科目、自由、講義、2単位 | |
科目責任者 | 西原 秀夫 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 西原 秀夫※ | |
講義室 |
科目 | 教科及び教科の指導法に関する科目 |
---|---|
各科目に含めることが必要な事項 |
|
高等学校の学習指導要領に基づき、教育課程を編成するための方法や留意点と共に、教育課程全体の中で共通教科「情報」の意義や役割を理解し、教育目標を達成する上で必要となる授業設計、教材開発、学習評価などに関する知識や技能を修得する。
教科書等を参照しながらの講義や討論により、教科「情報」の意義や役割を理解した後、学習指導案の作成実習をとおして、授業の目標設定や評価などを明確にする作業を行い、模擬授業実践につなげる。その際、グループで作業分担を行うことで、共同作業における ICT の効果的な活用やそのための工夫についても考える。
教科書や配付資料に基づく講義や討論を基本としつつ、講座後半にはグループワークによる実践実習を導入し、4回の必須レポートの作成を行う。また、講義内容に関して不明点を質問したり、任意レポートとしてまとめたりすることで、講座目的の実現を図る。
【フィードバック方法】
Web やメールで受け取った質問やレポート課題については、回答や添削を、概ね1週間以内に返信する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1 | 情報科とは | 講座オリエンテーション 高等学校学習指導要領に基づき、共通教科「情報」と専門教科「情報」について、その設置の趣旨や意義について。 〇必須レポート課題提示(第 1 回) | 西原 秀夫 | 9/6② |
2 | 小・中学校段階までの情報教育 | 小・中学校段階での情報に関する学習内容と、それに続く共通教科「情報」のあり方を考察。 | 西原 秀夫 | 9/13② |
3 | 共通教科「情報」(1) | 共通教科「情報」を構成する「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」の年間および単元指導計画を作成する観点や留意事項の理解。 | 西原 秀夫 | 9/20② |
4 | 共通教科「情報」(2) | 共通教科「情報」を必修で実施することの目的・意義や,それに即した教育課程編成上の配慮事項などの考察。 | 西原 秀夫 | 9/27② |
5 | 観点別評価 | 共通教科「情報」において育む資質・能力及び目標を踏まえた情報科における評価の観点についての理解。 〇必須レポート課題提示(第2回) | 西原 秀夫 | 10/4② |
6 | 情報社会の問題解決 | 情報と情報技術を用いて,生徒が情報社会の問題を主体的に発見し、明確化し、解決策を考える指導のあり方の理解。 | 西原 秀夫 | 10/11② |
7 | コミュニケーションと情報デザイン | 情報のデジタル化やコミュニケーションとメディアの関係、情報の構造と関係性を適切に表現したデザインの指導について。 〇必須レポート課題提示(第3回) | 西原 秀夫 | 10/18② |
8 | コンピュータとプログラミング | 自然現象や社会現象の問題点を発見し、コンピュータやプログラミングを活用した解決策の指導について。 | 西原 秀夫 | 10/25② |
9 | 情報通信ネットワークとデータの活用 | 情報通信ネットワークの管理と運用、データベースや Web 上のテキストデータ等の可視化・分析に関する指導について。 | 西原 秀夫 | 11/8② |
10 | 専門教科「情報」 | 学習指導要領に基づき専門教科「情報」の学習内容を理解し、共通教科「情報」の発展学習との関係について。 〇必須レポート課題提示(第4回) | 西原 秀夫 | 11/15② |
11 | 年間指導計画と学習指導案 | 年間指導計画や単元指導計画と学習指導案作成の考え方について。 | 西原 秀夫 | 11/22② |
12 | 実践事例研究 | 実践事例の分析をとおして、授業のポイントや留意点について考察。 ※グループワーク | 西原 秀夫 | 11/29② |
13 | 学習指導案作成実習 | グループごとに、提示される単元の学習指導案を作成。 ※グループワーク | 西原 秀夫 | 12/6② |
14 | 模擬授業実践(1) | グループごとに、作成した学習指導案に基づく授業を実践(グループごとに教師役と生徒役を決め、導入部分を5~10 分程度行う予定)。 ※グループワーク | 西原 秀夫 | 12/13② |
15 | 模擬授業実践(2) まとめ | グループごとに、作成した学習指導案に基づく授業を実践(グループごとに教師役と生徒役を決め、導入部分を5~10 分程度行う予定)。 ※グループワーク 講座全体の確認と総括 | 西原 秀夫 | 12/20② |
情報科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された当該教科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。
1)学習指導要領における当該教科の目標及び主な内容並びに全体構造を理解している。
2)個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。
3)当該教科の学習評価の考え方を理解している。
4)当該教科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。
5)発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置付けを考察することができる。
6)子供の認識・思考、学力等の実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解している。
7)当該教科の特性に応じた情報通信技術の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することができる。
8)学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成することができる。
9)模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
10)当該教科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。
評価は講座中4 回実施する必須レポート(70%)とグループワークへの主体的参加(30%)で評価する。レポートの評価にあたっては講義内容との関連性を重視する。講義内容に関する質問や任意レポートは加点対象とする。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:事前提示の必須レポート課題について、Web等で情報収集を行うこと。
復習:講義で提示する個別課題について、自分の意見をまとめ、必要に応じて、自らの学習記録として任意レポートにまとめること。
受講者人数に応じて、模擬授業実践回数や各テーマの講座回数等を変更する場合がある。
【関連科目】情報科教育法Ⅱ
FU601-TC26
神奈川県立高等学校で、理科教諭(常勤)として14 年間勤務し、この間、学校設定科目として情報教育に従事。
神奈川県立総合教育センターで、指導主事(情報教育)として9年間勤務し、この間の平成12 年から14 年までの3 年間、新設された教科「情報」の免許取得のための認定講習会で、講師として現役教員を指導した。
神奈川県立高等学校で、教頭として2年間、副校長として2年間勤務。
神奈川県立横浜修悠館高等学校(通信制)で、校長として5年間勤務し、この間、支援教育とICT を活用した遠隔教育に取り組んだ。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 文部科学省 高等学校学習指導要領解説 情報編 | ||
参考書 | 高等学校「情報Ⅰ」及び「情報Ⅱ」の教科書 | ||
参考書 | 文部科学省 高等学校学習指導要領 (平成30 年告示) | 文部科学省WEBサイトに公開 | 東京書籍 |