英文名 | Optimization | |
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科目概要 | 未来工学研究科(修士課程)生命データサイエンス専攻修士2年後期、専門科目、選択、講義、2単位 | |
科目責任者 | 榊原 康文 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 榊原 康文、 秋山 真那斗 | |
講義室 |
世の中の多くの問題は最適化問題として定式化できる。機械学習や回帰、最尤法などのモデルのデータへのフィッティングも実は最適化の問題である。最適化は、与えられた制約条件の下で、ある目的関数を最大(小)にする解を見出すことであり、そのためのアルゴリズムを設計する分野である。本講義では、最適化の先端知識と考え方を学ぶ。
線形計画問題から始めて、ネットワーク最適化問題、組み合わせ最適化問題、非線形最適化問題、ニューラルネットワーク最適化問題について扱い、そのために設計されたアルゴリズムについて理解する。
教科書を指定し、その内容について理解を深めるためにパワーポイントや板書及び輪講形式による講義を行う。また数回程度のレポート課題を行い、最適化の知識と考え方の定着を図る。
レポート課題等のフィードバックは、次回講義や講義のwebページ等で共有する。
DP2
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | イントロダクション | 最適化問題の定式化 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
2 | 線形計画法(1) | 線形計画問題、基底解と最適解、シンプレックス法 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
3 | 線形計画法(2) | シンプレックス法の収束性、双対定理 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
4 | 線形計画法(3) | シンプレックス法の効率化の演習 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
5 | ネットワーク最適化(1) | ネットワーク最適化問題、最短路問題,最大フロー問題、最小コストフロー問題 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
6 | ネットワーク最適化(2) | 最短路問題のダイクストラアルゴリズム、最大フロー問題のMAX-FLOWアルゴリズム | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
7 | ネットワーク最適化(3) | 最小コストフロー問題のMINCOSTアルゴリズム、ネットワーク最適化アルゴリズムの演習 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
8 | 非線形最適化(1) | 制約なし最適化問題、勾配法 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
9 | 非線形最適化(2) | ニュートン法、共役勾配法 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
10 | 非線形最適化(3) | 非線形最適化の演習 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
11 | 非線形最適化(4) | 非線形最適化の演習 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
12 | ニューラルネットワークと最適化(1) | パターン認識とパーセプトロン | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
13 | ニューラルネットワークと最適化(2) | 多層ニューラルネットワークの学習、バックプロパゲーション | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
14 | 遺伝的アルゴリズム(1) | 遺伝的アルゴリズムと関数最適化 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
15 | 遺伝的アルゴリズム(2) | 遺伝的アルゴリズムと巡回セールスマン問題 | 榊原 康文 秋山 真那斗 |
最適化問題の定式化とそれを解放するアルゴリズムを理解し、応用ができるようになる。
期末試験(70%)とレポート課題(30%)の結果から総合的に判断する。
【講義時間外に必要な学修時間:60時間】
予習:講義中に事前に指定する次回講義内容について教科書を読み、疑問点を明らかにしておくこと。また輪講形式の回については、事前に内容をパワーポイントにまとめておく。
復習:講義中に出題する演習課題について解答を作成し、次回の講義中に示す模範解答と比較・検討する。
講義内容に不安がある場合は、学部科目の「人工知能・機械学習入門」を聴講することを推奨する。
【関連科目:生命科学と機械学習、最適化プログラミング、データモデリング特論】
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 最適化手法入門 | 寒野善博(著)、駒木文保(編) | 講談社 |
参考書 | 必要に応じて講義内で指示する。 |