英文名 | Introduction to Biophysics | |
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科目概要 | 未来工学研究科(修士課程)生命データサイエンス専攻修士1年前期、専門科目、選択、講義、1単位 | |
科目責任者 | 渡辺 豪 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 渡辺 豪 | |
講義室 |
生物物理学は生命現象を物理的な考え方でとらえ、物理的手法で研究し、その基本的原理を理解しようとする学問である。本講義では、生命現象に関わる物理学や生物学の知識、測定・解析・計算科学の技術を身に付け、物理領域及び生物学との境界領域において活用できることを目的とする。
生命現象を物理的に捉えるための手法やそれを理解するために必要な基礎知識を説明する。
配布プリントに沿って、パワーポイントを用いた講義形式ですすめる。
レポート課題については次の講義で解説を行う。講義に関する質問は対面やメールなどで個別に対応し、場合によっては講義内で紹介して情報共有する。また、グループでのプレゼンテーションを実施して、それに対する議論を通じて理解を深める。
DP1
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | 生物物理学とは | 生命現象の物理的な考え方、分子数および時間的概念、統計力学の基礎的概念について学ぶ。 | 渡辺 豪 | 6/11② |
2 | タンパク質(1) | アミノ酸、タンパク質の構造、DNA結合タンパク質、金属結合タンパク質、糖結合タンパク質について学ぶ。 | 渡辺 豪 | 6/18② |
3 | タンパク質(2) | 膜タンパク質、チャネル、受容体、タンパク質の変性・分解、分子シャベロンについて学ぶ。 | 渡辺 豪 | 6/25② |
4 | 細胞運動 | 細胞骨格、モータータンパク質、1分子計測、電子顕微鏡について学ぶ。 | 渡辺 豪 | 7/2② |
5 | 液液相分離 | 生物物理学における相分離について学ぶ。 | 渡辺 豪 | 7/9② |
6 | 計算科学(1) | 様々な生体分子の分子シミュレーションについて学ぶ。 | 渡辺 豪 | 7/16② |
7 | 計算科学(2) | ドラッグデザイン、立体構造予測について学ぶ。 | 渡辺 豪 | 7/23② |
8 | 生体材料 | 生体適合性材料・生分解性材料、バイオミメティクスについて学ぶ。 | 渡辺 豪 | 7/30② |
生物物理学の考え方及び研究方法を理解し、生物学と物理学の境界領域を俯瞰的に捉えることができるようになる。
授業中に行うプレゼンテーション(50%)、レポート(50%)として総合的に成績を評価する。
【講義時間外に必要な学習の時間:29 時間】
予習:前回の講義時に配布されたプリント及び指定された事柄について調べておくこと。
復習:配布プリントを読み返すこと。また、プレゼンテーション後の議論や指摘について確認しておくこと。
【関連科目:分子シミュレーション特論、計算材料科学】
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 配布資料あり | ||
参考書 | Essentialタンパク質科学 | 津本 浩平・植田 正・前仲 勝実(訳) | 南江堂 |
参考書 | 生体分子の統計力学入門 | Daniel M.Zuckerman (著)、藤崎 弘士・藤崎 百合(訳) | 共立出版 |