英文名 | Educational Theory of Extra-curricular Activities & Integrated Studies. | |
---|---|---|
科目概要 | データサイエンス学科3年前期、教職課程科目、自由、講義、2単位 | |
科目責任者 | 榮 秀之 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 榮 秀之※、 嶋田 克彦※ | |
講義室 |
科目 | 道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目 |
---|---|
各科目に含めることが必要な事項 |
|
特別活動は、学校における様々な構成の集団での活動を通して、課題の発見や解決を行い、よりよい集団や学校生活を目指して様々に行われる活動の総体である。学校教育全体における特別活動の意義を理解し、「人間関係形成」、「社会参画」、「自己実現」の三つの視点や「チームとしての学校」の視点を持つとともに、学年の違いによる活動の変化、各教科との往還的な関連、地域住民や異校他校と連携した組織的な対応等の特別活動の特質を踏まえた指導に必要な知識や素養を身に付ける。また、特別活動実施上の課題についても考察し、教育便場への理解を深める。総合的な学習の時間は、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力の育成を目指す。各教科等で育まれる見方・考え方を総合的に活用して、広範な事象を多様な角度から俯瞰して捉え、実社会・実生活の課題を探究する学びを実現するために、指導計画の作成および具体的な指導の仕方、並びに学習活動の評価に関する知識・技能を身に付ける。
特別活動および道徳教育のねらい、特別活動の内容、特別活動実施上の課題、指導案の作成等について考察する。特に、特別活動の中軸としてのホームルーム活動の指導については、教育の今日的課題を題材にして考察を深め、指導案の作成や発表活動を通して、実践的指導力を身につけるようにする。
また総合的な学習の時間の具体的な指導例を紹介し、その意義や教育効果などについて論ずる。
パワーポイントとプリントを用いて講義形式で授業を進めるが、演習やグループワーク、発表活動も適宜取り入れる。状況により、同時双方向型の遠隔授業を併用することもある。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1 | 特別活動の基本的性格(1) | わが国固有の教育活動である特別活動の歩み、ねらい | 嶋田 克彦 | 4/8④ |
2 | 特別活動の基本的性格(2) | 教育課程における特別活動の位置付け、目標、学級経営との関連 | 嶋田 克彦 | 4/15④ |
3 | 特別活動の内容、ホームルーム活動(1)の指導の在り方 | 特別活動の内容、及びホームルーム活動(1)の学習過程、合意形成に向けた学級会の在り方 | 嶋田 克彦 | 4/22④ |
4 | ホームルーム活動(2)(3)の指導の在り方 | ホームルーム活動(2)(3)の学習過程、意思決定に向けた本時展開、教育的意義 | 嶋田 克彦 | 5/13④ |
5 | 生徒会活動の指導の在り方 | 生徒会活動の意義と内容、教育的意義、「チームとしての学校」の考え方 | 嶋田 克彦 | 5/20④ |
6 | 学校行事の指導の在り方 | 学校行事の意義と内容、教育的意義、家庭・地域住民や関係諸機関との連携 | 嶋田 克彦 | 5/27④ |
7 | 特別活動における評価の在り方、特別活動のまとめ | 特別活動の評価の考え方、特別活動の課題とこれからの展望 | 嶋田 克彦 | 6/3④ |
8 | 総合的な学習の時間の意義と原理(1) | 総合的な学習の時間の導入の経緯と教育課程において果たす役割。教科を越えた資質・能力の育成 | 榮 秀之 | 6/10④ |
9 | 総合的な学習の時間の意義と原理(2) | 学習指導要領における総合的な学習の時間の目標。各学校にける指導計画の立案と留意点。 | 榮 秀之 | 6/17④ |
10 | 総合的な学習の時間の指導計画の作成(1) | 総合的な学習の時間と各教科等との関連性。年間指導計画の具体的な事例。 | 榮 秀之 | 6/24④ |
11 | 総合的な学習の時間の指導計画の作成(2) | 総合的な学習の時間における「主体的・対話的で深い学び」の実現。具体的な授業事例。 | 榮 秀之 | 7/1④ |
12 | 総合的な学習の時間の指導と評価(1) | 探究的な学習の過程及びそれを実現するための具体的な手立て | 榮 秀之 | 7/8④ |
13 | 総合的な学習の時間の指導と評価(2) | 総合的な学習の時間の学習状況に関する評価の方法と留意点 | 榮 秀之 | 7/15④ |
14 | 総合的な学習の時間の指導と評価(2) | 総合的な学習の時間の学習状況に関する評価の方法と留意点 | 榮 秀之 | 7/22④ |
15 | 特別活動・総合的な学習の時間指導のまとめ | 特別活動の指導計画および授業案の作り方 総合的な学習の時間の指導計画および授業案の作り方 | 榮 秀之 嶋田 克彦 | 7/22⑤ |
1)学習指導要領における特別活動の目標および主な内容を理解している。
2)教育課程における特別活動の位置付けと各教科等との関連を理解している。
3)学級活動・ホームルーム活動の特質を理解している。
4)生徒会活動、学校行事の特質を理解している。
5)教育課程全体で取り組む特別活動の指導の在り方を理解している。
6)特別活動における取組の評価・改善活動の重要性を理解している。
7)合意形成に向けた話合い活動、意思決定につながる指導及び集団活動の意義や指導の在り方を例示することができる。
8)特別活動における家庭・地域住民や関係諸機関との連携の在り方を理解している。
9)教壇に立つことをイメージして、学級活動指導案を作ることができる。
10)総合的な学習の時間の意義と教育課程において果たす役割について、教科を越えて必要となる資質・能力の育成の視点から理解している。
11)学習指導要領における総合的な学習の時間の目標並びに各学校において目標及び内容を定める際の考え方や留意点を理解している。
12)各教科等との関連性を図りながら総合的な学習の時間の年間指導計画を作成することの重要性と、その具体的な事例を理解している。
13)主体的・対話的で深い学びを実現するような、総合的な学習の時間の単元計画を作成することの重要性とその具体的な事例を理解している。
14)探究的な学習の過程及びそれを実現するための具体的な手立てを理解している。
15)総合的な学習の時間における生徒の学習状況に関する評価の方法を理解している。
評価は毎回の振り返りレポート50、最終課題レポート30、発表活動20により判定する。遅刻・欠席は減点、授業への積極的な参加は加点対象とする。
予習:(90 分)教材研究をし、学習指導案等を作成する。
復習:(各30 分)前時までの授業内容を振り返り、理解した上で授業に臨むこと。
単元の区切りごとに課題レポートの提出を求めるので、学習内容を整理し、意見表明ができるようにしておくこと。
遅刻・欠席が多い場合は履修・修得を認めない。教師になった自分をイメージして授業に臨むこと。
【フィードバック方法】学習指導案と模擬授業、単元づくり等に関しては講義内で個別にコメントし、学生による相互評価も返す。
【嶋田】横浜市立小学校勤務(1986年~2021年)
学校現場での教諭及び管理職の経験を生かし、個人情報の扱いに配慮しながら、できるだけ具体的な
事例と指導のポイント等を紹介し、実践的な学びになるよう努める。
【榮】 横浜市立小学校勤務(1984年~2021年)
小学校教育の現場での教諭および管理職の経験、及び教育委員会での指導主事としての経験を生か
し、個人情報に留意しながら具体的実践事例を教材化し、理論と実践を融合させた授業づくりを行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | なし | ||
参考書 | 高等学校学習指導要領解説・特別活動編(平成30年7月) | 文部科学省 | 文部科学省WebサイトにPDF ファイルが公開されている。 |
参考書 | 小学校学習指導要領解説・特別活動編(平成29年7月) | 文部科学省 | 文部科学省WebサイトにPDF ファイルが公開されている。 |
参考書 | 学級・学校活動を創る特別活動(中学校・高等学校編)(令和5年3月) | 国立教育政策研究所 | 国研Webサイトに PDF ファイルが公開されている。 |
参考書 | みんなで、よりよい学級・学校生活をつくる特別活動(小学校編)(平成30年11月) | 国立教育政策研究所 | 国研Webサイトに PDF ファイルが公開されている。 |
参考書 | |||
参考書 | |||
参考書 |