英文名 | Theory and method of ICT utilization | |
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科目概要 | データサイエンス学科2年前期、教職課程科目、自由、講義、1単位 | |
科目責任者 | 西原 秀夫 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 西原 秀夫※ | |
講義室 |
科目 | 教育の基礎的理解に関する科目 |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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学校教育におけるICTの活用について、歴史的経緯や現状と課題、今後の方向性を理解すると共に、授業における効果的なICT活用、そのための授業準備、学習評価、さらに、校務におけるICT活用を考え、情報社会を生きていくための資質・能力である情報活用能力の育成法について修得する。
Society5.0 とも呼ばれる新たな時代・社会で求められる資質・能力を育むため、学校教育におけるICT活用の現状と課題について概観するとともに、望ましいICT活用のあり方と教員の求められるICT活用能力について考える。
教科書や配付資料に基づく講義や討論を基本とし、3回の必須レポートの作成を行う。また、講義内容に関して不明点を質問したり、任意レポートとしてまとめたりすることで、講座目的の実現を図る。
【フィードバック方法】
Webやメールで受け取った質問やレポート課題については、回答や添削を、概ね1週間以内に返信する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | 学校教育とICT | 講座オリエンテーション 情報活用の実践力育成のための、学校教育におけるICTの役割について 〇必須レポート課題提示(第1回) | 西原 秀夫 | 5/30⑤ |
2 | 教育の情報化に係る国の施策 | 教育のICT化に係る文部科学省の施策や教育委員会、学校の役割 | 西原 秀夫 | 6/6⑤ |
3 | 教育の情報化と情報活用の実践力の育成 | 教育の情報化と生徒の情報活用の実践力の育成の包括関係の理解 〇必須レポート課題提示(第2回) | 西原 秀夫 | 6/13⑤ |
4 | 学習活動における教員のICT活用 | すべての教員が身に付けるべきICTを活用した指導力と情報科教員の役割 | 西原 秀夫 | 6/20⑤ |
5 | 学習活動における生徒のICT活用 | 対話的な学びや個別最適な学び、遠隔学習等による学びの保証を実現する学習方法の理解 | 西原 秀夫 | 6/27⑤ |
6 | 特別支援教育とICT活用 | 特別支援教育の理解と様々な学習障害を補完するためのICTの活用法 〇必須レポート課題提示(第3回) | 西原 秀夫 | 7/4⑤ |
7 | 校務におけるICT活用 | 授業以外の校務内容に関する理解とその負担軽減のためのICTの活用実態と望まれる役割 | 西原 秀夫 | 7/11⑤ |
8 | 情報モラルと情報セキュリティ及び著作権法 まとめ | 情報社会の中で求められる情報モラルと学校教育の役割及び学校教育に係る著作権法の理解 学校における情報セキュリティの実態と課題 講座全体の確認と総括 | 西原 秀夫 | 7/18⑤ |
教育現場におけるICT活用の意義や理論について理解すると共に、ICTを活用した学習指導や校務の実際と今後の在り方について考察し、情報活用能力を育成する意義および育成方法を身に付ける。
1)社会的背景の変化や急速な技術の発展も踏まえ、個別最適な学びと協働的な学びの実現や、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の必要性など、情報通信技術の活用の意義と在り方を理解している。
2)特別の支援を必要とする児童及び生徒に対する情報通信技術の活用の意義と活用に当たっての留意点を理解している。
3)ICT支援員などの外部人材や大学等の外部機関との連携の在り方、学校におけるICT環境の整備の在り方を理解している。
4)育成を目指す資質・能力や学習場面に応じた情報通信技術を効果的に活用した指導事例(デジタル教材の作成・利用を含む。)を理解し、基礎的な指導法を身に付けている。
5)学習履歴(スタディ・ログ)など教育データを活用して指導や学習評価に活用することや教育情報セキュリティの重要性について理解している。
6)遠隔・オンライン教育の意義や関連するシステムの使用法を理解している。
7)統合型校務支援システムを含む情報通信技術を効果的に活用した校務の推進について理解している。
8)各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間の時間(以下、「各教科等」という。)において、横断的に育成する情報活用能力(情報モラルを含む。)について、その内容を理解している。
9)情報活用能力(情報モラルを含む。)について、各教科等の特性に応じた指導事例を理解し、基礎的な指導法を身に付けている。
評価は講座中3回実施する必須レポートで評価する。レポートの評価にあたっては講義内容との関連性を重視する。講義内容に関する質問や任意レポートは加点対象とする。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:事前提示の必須レポート課題について、Web等で情報収集を行うこと。
復習:講義で提示する個別課題について、自分の意見をまとめ、必要に応じて、自らの学習記録として任意レポートにまとめること。
FU601-TC25
神奈川県立高等学校で、理科教諭(常勤)として14年間勤務し、この間、学校設定科目として情報教育に従事。
神奈川県立総合教育センターで、指導主事(情報教育)として9年間勤務し、この間の平成12年から14年までの3年間、新設された教科「情報」の免許取得のための認定講習会で、講師として現役教員を指導した。
神奈川県立高等学校で、教頭として2年間、副校長として2年間勤務。
神奈川県立横浜修悠館高等学校(通信制)で、校長として5年間勤務し、この間、支援教育とICTを活用した遠隔教育に取り組んだ。
以上の実務経験に基づき、教職実践に即した指導を行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考書 | 文部科学省 高等学校学習指導要領解説 総則編 | 文部科学省WEBサイトに公開 | |
参考書 | 文部科学省 高等学校学習指導要領解説 情報編 | 文部科学省WEBサイトに公開 |