Web Syllabus(講義概要)
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生命科学データ測定技術
英文名Measuring Technology for Lifescience
科目概要データサイエンス学科3年前期、3群科目、選択、講義、2単位
科目責任者 新藤 豊
担当者(※は実務経験のある教員) 新藤 豊河野 信原 雄一郎※設樂 久志
講義室

授業の目的

生命科学分野のデータ収集技術にどのようなものがあり、どのような原理で測定されているのかを学び、生命系のデータを適切に理解し扱うための基盤を作る。

教育内容

遺伝子とその発現、タンパク質の発現や構造、代謝制御、神経の接続、活動さらには動物個体の行動まで、様々な生命現象をデータ化するための測定技術について、原理から応用について理解する。

教育方法

パワーポイントを用いた講義を行うとともに、毎回簡単なレポートを課すことにより理解を深める。
講義内で出された課題について、講義中に解説を行う。質問には授業中やその前後、メール等で随時対応し、重要だと思われるものについては講義内で共有し、解説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

DP4

授業内容(シラバス)

項目内容担当者日時
1データ計測技術の概論DNA→RNA→タンパク質→機能といった生命のセントラルドグマから、神経回路や神経活動及び行動に至るまでの、多様な生命現象をデータ化するための技術についての全体像を把握する。新藤 豊
4/7③
2ゲノム解析サンガー法から次世代シーケンサーを用いたゲノム解析を概観し、最先端のシーケンサー技術について原理と応用を学ぶ。原 雄一郎
4/14③
3遺伝子発現解析ノーザンブロットやqPCR、in situハイブリダイゼーション法等、特定の遺伝子の発現を調べる方法の原理と応用について理解する。新藤 豊
4/21③
4トランスクリプトーム解析DNAマイクロアレイや次世代シーケンサーを用いた大規模な発現解析の原理と、一細胞RNA-seqや空間トランスクリプトームなど最先端の技術を理解する。原 雄一郎
4/28③
5タンパク質の発現解析ウェスタンブロットや二次元電気泳動の原理を学び、タンパク質の発現や修飾を調べる方法について理解する。新藤 豊
5/12③
6プロテオーム解析タンパク質の網羅的な発現解析法について理解する。河野 信
5/19③
7タンパク質の同定質量分析法の原理を学び、これを用いたタンパク質の同定法について理解する。河野 信
5/26③
8タンパク質構造解析X線やNMR、電子顕微鏡を用いたタンパク質構造解析の原理を理解する。河野 信
6/2③
9メタボローム解析質量分析による細胞内代謝物の網羅的な解析技術について学ぶ。新藤 豊
6/9③
10コネクトーム神経系における神経回路接続の網羅的な解析方法を学ぶ。新藤 豊
6/16③
11カルシウムイメージングによる神経活動計測カルシウムイメージングによる神経活動計測について学び、それを用いた大規模な神経活動計測技術について理解する。新藤 豊
6/23③
12細胞外記録電極を含む電気生理学的手法や膜電位イメージングなどを利用した神経活動計測神経活動の電気生理学的手法やイメージング手法について学び、全細胞記録法や細胞外記録などの神経活動計測について理解する。設樂 久志
6/25③
13脳波計測・BMIヒト脳内の神経活動を計測する脳波測定技術について学び、それを応用したBMI技術について理解する。設樂 久志
6/30③
14動物行動解析動物個体の行動情報をどのように計測し、解析するのかを学ぶ。設樂 久志
7/7③
15総論本講義を通して学んだ技術により得られるデータ間のつながりについて理解し、これらを組み合わせることで生物をどのように理解できるかを把握する。新藤 豊
7/14③
No. 1
項目
データ計測技術の概論
内容
DNA→RNA→タンパク質→機能といった生命のセントラルドグマから、神経回路や神経活動及び行動に至るまでの、多様な生命現象をデータ化するための技術についての全体像を把握する。
担当者
新藤 豊
日時
4/7③
No. 2
項目
ゲノム解析
内容
サンガー法から次世代シーケンサーを用いたゲノム解析を概観し、最先端のシーケンサー技術について原理と応用を学ぶ。
担当者
原 雄一郎
日時
4/14③
No. 3
項目
遺伝子発現解析
内容
ノーザンブロットやqPCR、in situハイブリダイゼーション法等、特定の遺伝子の発現を調べる方法の原理と応用について理解する。
担当者
新藤 豊
日時
4/21③
No. 4
項目
トランスクリプトーム解析
内容
DNAマイクロアレイや次世代シーケンサーを用いた大規模な発現解析の原理と、一細胞RNA-seqや空間トランスクリプトームなど最先端の技術を理解する。
担当者
原 雄一郎
日時
4/28③
No. 5
項目
タンパク質の発現解析
内容
ウェスタンブロットや二次元電気泳動の原理を学び、タンパク質の発現や修飾を調べる方法について理解する。
担当者
新藤 豊
日時
5/12③
No. 6
項目
プロテオーム解析
内容
タンパク質の網羅的な発現解析法について理解する。
担当者
河野 信
日時
5/19③
No. 7
項目
タンパク質の同定
内容
質量分析法の原理を学び、これを用いたタンパク質の同定法について理解する。
担当者
河野 信
日時
5/26③
No. 8
項目
タンパク質構造解析
内容
X線やNMR、電子顕微鏡を用いたタンパク質構造解析の原理を理解する。
担当者
河野 信
日時
6/2③
No. 9
項目
メタボローム解析
内容
質量分析による細胞内代謝物の網羅的な解析技術について学ぶ。
担当者
新藤 豊
日時
6/9③
No. 10
項目
コネクトーム
内容
神経系における神経回路接続の網羅的な解析方法を学ぶ。
担当者
新藤 豊
日時
6/16③
No. 11
項目
カルシウムイメージングによる神経活動計測
内容
カルシウムイメージングによる神経活動計測について学び、それを用いた大規模な神経活動計測技術について理解する。
担当者
新藤 豊
日時
6/23③
No. 12
項目
細胞外記録電極を含む電気生理学的手法や膜電位イメージングなどを利用した神経活動計測
内容
神経活動の電気生理学的手法やイメージング手法について学び、全細胞記録法や細胞外記録などの神経活動計測について理解する。
担当者
設樂 久志
日時
6/25③
No. 13
項目
脳波計測・BMI
内容
ヒト脳内の神経活動を計測する脳波測定技術について学び、それを応用したBMI技術について理解する。
担当者
設樂 久志
日時
6/30③
No. 14
項目
動物行動解析
内容
動物個体の行動情報をどのように計測し、解析するのかを学ぶ。
担当者
設樂 久志
日時
7/7③
No. 15
項目
総論
内容
本講義を通して学んだ技術により得られるデータ間のつながりについて理解し、これらを組み合わせることで生物をどのように理解できるかを把握する。
担当者
新藤 豊
日時
7/14③

到達目標

生命科学系の大規模データ取得法の原理を理解し、そのデータの持つ意味、適切な取り扱いについて理解できるようになる。

評価方法

講義内で出された課題の評価(50%)と学期末の試験(50%)の結果から総合的に評価する。

準備学習(予習・復習等)

【講義時間外に必要な学修時間:60時間】
予習:次回の授業で扱う手法の概要を調べておく。
復習:講義で取り扱った手法の原理を理解し、講義中に出された課題の解答を作成する。

備考・その他

【科目ナンバリング:FU301-FM03】
【関連科目:ライフサイエンスⅠ・Ⅱ、立体構造予測、イメージングと画像解析】

実務経験の授業への活用方法

(原)国立研究所ならびに公益財団法人の研究所で行ってきた生命情報学研究の経験をもとに最先端の研究を紹介する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考書分子細胞生物学H Lodish他東京化学同人
教科書
署名
なし
著者・編者
発行所
参考書
署名
分子細胞生物学
著者・編者
H Lodish他
発行所
東京化学同人