英文名 | Life Science I | |
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科目概要 | データサイエンス学科2年前期、3群科目、必修、講義、2単位 | |
科目責任者 | 原 雄一郎 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 原 雄一郎※、 設樂 久志 | |
講義室 |
生体を構成する分子の構造と特徴、分子間の相互作用から生体内での情報伝達を理解する。これら分子の様態をデータへ変換するための大規模計測方法とその解析方法の基礎を理解する。
核酸、タンパク質、脂質、糖質の構造と性質、生成と分解について授業する。加えて、DNAの複製と損傷修復、遺伝子発現とその制御といったゲノムの維持継承と機能について学ぶ。
スライドおよび板書による講義形式で進める。各授業で用いるスライドは学生が入手できるようにする。また、習熟度の確認のために課題を複数回出す。
課題の模範解答は配布する。
DP4
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | DNA~タンパク質の基礎 | タンパク質が機能するまでの翻訳、立体構造の形成を理解する。 | 設樂 久志 | 4/9② |
2 | 糖と糖代謝 | 細胞内で使用する糖の合成回路を理解する。 | 設樂 久志 | 4/16② |
3 | 脂質と膜 | 脂質の合成系と膜での役割を理解する。 | 設樂 久志 | 4/23② |
4 | タンパク質の品質管理 | アミノ酸の合成、フォールディングの管理、プロテアソームによるタンパク質の分解について理解する。 | 設樂 久志 | 5/7② |
5 | 核酸 | DNA, RNAの合成と分解、ヌクレオチドの品質管理を理解する。 | 設樂 久志 | 5/14② |
6 | 生体分子の計測-タンパク質等 | 質量分析の原理と生命現象の計測を知る。 | 原 雄一郎 | 5/21② |
7 | 生体分子の計測-核酸1 | サンガー法と超並列シーケンサーの原理を知る。 | 原 雄一郎 | 5/28② |
8 | 生体分子の計測-核酸2 | 超並列シーケンシングによる生命現象の計測を知る。 | 原 雄一郎 | 6/4② |
9 | DNAの複製と損傷修復 | DNA複製および各種損傷に対する修復の原理を理解する。 | 原 雄一郎 | 6/11② |
10 | 遺伝子発現制御−1 | 原核生物、単細胞真核生物の遺伝子発現調節機構を理解する。 | 原 雄一郎 | 6/18② |
11 | 遺伝子発現制御−2 | 動物を主とする多細胞生物の遺伝子発現調節機構を理解する。 | 原 雄一郎 | 6/25② |
12 | 遺伝子発現制御−3 | ゲノムのエピジェネティック修飾と発現制御を理解する。 | 原 雄一郎 | 7/2② |
13 | タンパク質の修飾 | 翻訳後修飾、複合体形成を理解する。 | 原 雄一郎 | 7/9② |
14 | 細胞間相互作用 | 細胞間の生体分子情報伝達を理解する。 | 原 雄一郎 | 7/16② |
15 | 細胞内シグナル伝達・まとめ | 細胞内のシグナル伝達と転写制御を理解する。授業の理解をまとめる。 | 原 雄一郎 | 7/23② |
生命情報科学の研究に必要な生体分子の振るまいと情報への変換について理解できるようになる。
課題(30%)と定期試験(70%)から総合的に評価する。
【講義時間外に必要な学修時間:60時間】
予習: 教員が事前に示した範囲(プリント配付)について、予め確認し不明点を抽出し、インターネット等で予習しておくこと。
復習: 授業の範囲のプリントを読み返し、興味をもった、あるいは理解につまずいた事項に対して、インターネット等で自学、復習すること。
講義に関する質問は授業終了後やメールで適宜対応し、受講者が役に立つ質問とその回答は授業で共有する。
【科目ナンバリング:FU301-FM02】
【関連科目:ライフサイエンスⅡ、生物学、生物学実験】
(原)国立研究所ならびに公益財団法人の研究所で行ってきた生命情報学研究の経験をもとに、生命科学の基礎的な知識の教育を行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 身近な生化学 分子から生命と疾患を理解する | 畠山 大 | 羊土社 |
教科書 | 配布資料あり | ||
参考書 | ストライヤー基礎生化学 | John Tymoczko 他 | 東京化学同人 |
参考書 | THE CELL 細胞の分子生物学 第6版 | Bruce Alberts 他 | ニュートンプレス |