英文名 | Quality and Safety Management of Health Care | |
---|---|---|
科目概要 | データサイエンス学科3年前期、3群科目、選択、講義、2単位 | |
科目責任者 | 荒井 康夫 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 荒井 康夫※、 内山 勝文※、 荒井 有美※、 箱田 美知恵※、 冨澤 淳※、 古平 聡※ | |
講義室 |
医療データの活用により、医療の質と安全を継続的に向上させることが期待されている。医療の質と安全の概念や様々なアプローチについて学び、医療現場において医療データがどのように整理・分析され、どのような情報として医療の質と安全に活かされているかを理解する。
実務経験のある教員から、WHO患者安全カリキュラムガイドに則り、医療現場における医療の質と患者安全の最新トピックスを活用し具体的に示しながら講義を行う。
パワーポイントと配布資料、視聴覚メディアを用いながら講義で行う。講義内で行う小テストや課題については次回の講義で解説を行う。レポート課題については総評をフィードバックする。
また、医療現場の医師や医療従事者を招き、実際の事例等を踏まえた講義を展開し、医療現場における医療の質と患者安全についてより理解を深めてもらう。
DP4
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1 | 医療の質と安全 | 医療の質の定義と評価方法の概要を解説する。 | 荒井 康夫 | 4/11④ |
2 | 質評価の基本的方法 | 質評価のための基本的な考え方を解説する。 | 荒井 康夫 | 4/18④ |
3 | 臨床指標の測定と活用 | 医療の質の定量的定義と評価方法を解説し、医療機関での臨床指標の活用事例を解説する。 | 荒井 康夫 | 4/25④ |
4 | 臨床指標の測定の演習 | 医療データを用いて臨床指標に関する演習を行う。 | 荒井 康夫 | 5/9④ |
5 | 患者・職員満足度調査 | 満足度調査の手法を説明し、その活用事例を解説する。 | 荒井 康夫 | 5/16④ |
6 | データを活用した質改善 | 医療機関における医療データを用いた質改善の辞令を解説する。 | 荒井 康夫 | 5/23④ |
7 | 患者安全・医療安全とは何か | 患者安全・医療安全の原則と概念を解説する。 | 内山 勝文 | 5/30④ |
8 | ヒューマン・エラー | ヒューマン・エラーの考え方と対応を解説する。 | 箱田 美知恵 | 6/6④ |
9 | インシデントレポートの活用 | エラーの報告の意義と再発防止への活用を解説する。 | 荒井 有美 | 6/13④ |
10 | ノンテクニカル・スキル | コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、状況認識、意思決定などの重要性を解説する。 | 荒井 有美 | 6/20④ |
11 | チームで取り組む | 多職種で構成するチームの有益性について、その中心となる医師から解説する。 | 内山 勝文 | 6/27④ |
12 | 投薬の安全性を改善する | 薬剤の処方、調剤、投与で起こり得るエラーと対策について、医療現場で主体的に活動する薬剤師を招き解説する。 | 冨澤 淳 | 7/4④ |
13 | 電子カルテと医療安全 | 電子カルテの複雑化が医療安全に与える影響と、医療安全に貢献する電子カルテの役割について解説します。 | 荒井 康夫 | 7/7⑤ |
14 | 機器の安全性を改善する | 医療機器の使用によって発生するエラーと対策について、医療現場で主体的に活動する臨床工学技士を招き解説する。 | 古平 聡 | 7/11④ |
15 | 組織における安全文化の醸成 | 安全を優先し、安全の確保に主体的に取り組む価値観を持つ組織のあり方を解説する。 | 荒井 康夫 | 7/25④ |
医療現場においてデータがどのように整理・分析され、どのような情報として医療の質と安全に活かされているのか挙げることができる。
講義内で課す小テストや課題の提出状況(30%)、レポート課題(70%)を総合的に評価する。
【講義時間外に必要な学修時間:60時間】
予習:講義中に事前に指定する次回講義内容について調べ、疑問点を明らかにしておくこと。
復習:講義で配布されたプリントを読み返して、次回の講義で行われる小テストに備えること。
【科目ナンバリング:FU301-MD03】
【関連科目:医学・医療概論、メディカルインフォマティクス、医療統計分類論】
※本講義に関する質問は、全て科目責任者に連絡すること。
(荒井)医療機関における診療情報管理の責任者および医療の質向上・医療安全などデータ活用の実務経験、さらに厚生労働省科学研究や複数の学術団体が合同で行う学際的な活動の経験を踏まえ、医療現場の実際や制度、データ管理と活用方法を具体例を交えて解説する。
(その他)大学病院での実務経験を踏まえ、医療の質向上・医療安全管理について各分野の専門教員により解説する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | (なし) | ||
参考書 | 医療の質の定義と評価方法 | Avedis Donabedian (著) 東尚弘 (翻訳) | 健康医療評価研究機構 |