Web Syllabus(講義概要)
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シミュレーションの基礎
英文名Foundations of Computer Simulation
科目概要データサイエンス学科3年前期、3群科目、必修、講義、2単位
科目責任者 鎌田 真由美
担当者(※は実務経験のある教員) 鎌田 真由美渡辺 豪石井 良樹飯田 慎仁※
講義室

授業の目的

科学のあらゆる分野で重要な研究手段となる計算機シミュレーションについては、実験や理論と並びあらゆる分野で活用されている。各課題に対する基本方程式およびその解法について理解することで、シミュレーションの基礎を身につける。

教育内容

計算機の飛躍的進歩により、様々な物質で観察される物理現象や生命現象の原子・分子レベルのミクロなダイナミクス、あるいは地球規模の巨大なスケールで起きている現象を計算機シミュレーションで捉えることが可能となっている。本講義では、コンピュータ・シミュレーションの歴史、数値シミュレーションや分子シミュレーション(モンテカルロ法、分子動力学法)の基礎、さらには最新の応用例などについて触れる。

教育方法

毎回項目に関する資料を配布し、その内容について理解を深めるためにパワーポイントや板書により講義を行う。また、トピックに応じて理解を深めるために数回程度の演習を行い、知識と考え方の定着を図る。
演習課題に関する模範解答を作成し、受講者全員に配布する。また講義に関する質問はメールや対面で個別に対応すると共に、重要な質問に関しては受講者全員で共有する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

DP4、DP5

授業内容(シラバス)

項目内容担当者日時
1コンピューターシミュレーションとは、環境準備計算機シミュレーションの目的を理解する、講義で用いるPython環境および分子シミュレーションのソフトウェア環境構築を行う鎌田 真由美
渡辺 豪
石井 良樹
飯田 慎仁
4/11②
2数値計算の基礎1数値計算と誤差、方程式について理解する鎌田 真由美
4/18②
3数値計算の基礎2数値積分・常微分方程式(オイラー法、ルンゲクッタ法)の基礎を理解する鎌田 真由美
4/25②
4数値シミュレーション1感染症モデル、捕食・被食モデルについて理解する鎌田 真由美
5/9②
5数値シミュレーション2遺伝的アルゴリズムの基礎と巡回セールスマン問題について理解する鎌田 真由美
5/16②
6分子シミュレーションとは分子シミュレーションの背景、歴史を理解する渡辺 豪
石井 良樹
5/23②
7分子間力と分子モデル1分子間力と分子モデルについて理解する渡辺 豪
石井 良樹
5/30②
8分子間力と分子モデル2短距離力と長距離力について理解する渡辺 豪
石井 良樹
6/6②
9運動方程式と時間積分1運動方程式と時間微分法(Verlet)について理解する渡辺 豪
石井 良樹
6/13②
10運動方程式と時間積分2時間積分法(速度Verlet、蛙飛び)について理解する渡辺 豪
石井 良樹
6/20②
11モンテカルロ法マルコフ過程、メトロポリス法飯田 慎仁
6/27②
12分子動力学シミュレーション1統計アンサンブル、静電相互作用、束縛法について理解する飯田 慎仁
7/4②
13分子動力学シミュレーション2与えられた実データを用いてシミュレーションを実施する鎌田 真由美
渡辺 豪
石井 良樹
飯田 慎仁
7/11②
14分子動力学シミュレーション3自分でデータを用意してシミュレーションを実施する鎌田 真由美
渡辺 豪
石井 良樹
飯田 慎仁
7/18②
15分子動力学シミュレーション4実行したシミュレーション結果を可視化する鎌田 真由美
渡辺 豪
石井 良樹
飯田 慎仁
7/25②
No. 1
項目
コンピューターシミュレーションとは、環境準備
内容
計算機シミュレーションの目的を理解する、講義で用いるPython環境および分子シミュレーションのソフトウェア環境構築を行う
担当者
鎌田 真由美
渡辺 豪
石井 良樹
飯田 慎仁
日時
4/11②
No. 2
項目
数値計算の基礎1
内容
数値計算と誤差、方程式について理解する
担当者
鎌田 真由美
日時
4/18②
No. 3
項目
数値計算の基礎2
内容
数値積分・常微分方程式(オイラー法、ルンゲクッタ法)の基礎を理解する
担当者
鎌田 真由美
日時
4/25②
No. 4
項目
数値シミュレーション1
内容
感染症モデル、捕食・被食モデルについて理解する
担当者
鎌田 真由美
日時
5/9②
No. 5
項目
数値シミュレーション2
内容
遺伝的アルゴリズムの基礎と巡回セールスマン問題について理解する
担当者
鎌田 真由美
日時
5/16②
No. 6
項目
分子シミュレーションとは
内容
分子シミュレーションの背景、歴史を理解する
担当者
渡辺 豪
石井 良樹
日時
5/23②
No. 7
項目
分子間力と分子モデル1
内容
分子間力と分子モデルについて理解する
担当者
渡辺 豪
石井 良樹
日時
5/30②
No. 8
項目
分子間力と分子モデル2
内容
短距離力と長距離力について理解する
担当者
渡辺 豪
石井 良樹
日時
6/6②
No. 9
項目
運動方程式と時間積分1
内容
運動方程式と時間微分法(Verlet)について理解する
担当者
渡辺 豪
石井 良樹
日時
6/13②
No. 10
項目
運動方程式と時間積分2
内容
時間積分法(速度Verlet、蛙飛び)について理解する
担当者
渡辺 豪
石井 良樹
日時
6/20②
No. 11
項目
モンテカルロ法
内容
マルコフ過程、メトロポリス法
担当者
飯田 慎仁
日時
6/27②
No. 12
項目
分子動力学シミュレーション1
内容
統計アンサンブル、静電相互作用、束縛法について理解する
担当者
飯田 慎仁
日時
7/4②
No. 13
項目
分子動力学シミュレーション2
内容
与えられた実データを用いてシミュレーションを実施する
担当者
鎌田 真由美
渡辺 豪
石井 良樹
飯田 慎仁
日時
7/11②
No. 14
項目
分子動力学シミュレーション3
内容
自分でデータを用意してシミュレーションを実施する
担当者
鎌田 真由美
渡辺 豪
石井 良樹
飯田 慎仁
日時
7/18②
No. 15
項目
分子動力学シミュレーション4
内容
実行したシミュレーション結果を可視化する
担当者
鎌田 真由美
渡辺 豪
石井 良樹
飯田 慎仁
日時
7/25②

到達目標

計算機シミュレーションは基本方程式やその数学モデルの数値的解法による計算機実験であるという感覚を身につけ、課題設定に合わせたシミュレーション手法を適切に提案できるようになる。

評価方法

講義内演習課題(40%)・レポート課題(60%)により総合的に評価する。

準備学習(予習・復習等)

【講義時間外に必要な学修時間:60時間】
予習:事前に指定する次回講義に関するキーワードについて調べ、疑問点を明らかにしておくこと。
復習:講義中に出題する課題について解答を作成し、次回講義での解説に基づき比較・検討する。

備考・その他

【科目ナンバリング:FU301-DM03】
【関連科目:確率の数理、微分方程式と力学系、物質科学、統計の物理学】

実務経験の授業への活用方法

(飯田)国立研究所におけるコンピュータシミュレーションの研究の経験を踏まえ、シミュレーションの基礎の解説を行う。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書(なし)
参考書分子シミュレーション−古典系から量子系手法まで−上田顯裳華房
参考書タンパク質計算科学−基礎と創薬への応用−神谷成敏・肥後順一・福西快文・中村春木共立出版
参考書コンピュータ・シミュレーションの基礎(第2版): 分子のミクロな性質を解明するために【Kindle版】岡崎進・吉井範行化学同人
参考書Pythonコンピューターシミュレーション入門橋本洋志・牧野浩二オーム社
教科書
署名
著者・編者
発行所
参考書
署名
分子シミュレーション−古典系から量子系手法まで−
著者・編者
上田顯
発行所
裳華房
参考書
署名
タンパク質計算科学−基礎と創薬への応用−
著者・編者
神谷成敏・肥後順一・福西快文・中村春木
発行所
共立出版
参考書
署名
コンピュータ・シミュレーションの基礎(第2版): 分子のミクロな性質を解明するために【Kindle版】
著者・編者
岡崎進・吉井範行
発行所
化学同人
参考書
署名
Pythonコンピューターシミュレーション入門
著者・編者
橋本洋志・牧野浩二
発行所
オーム社