英文名 | Information Ethics | |
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科目概要 | データサイエンス学科2年前期、2群科目、必修、講義、2単位 | |
科目責任者 | 渡辺 豪 | |
担当者 | (※は実務経験のある教員) 岡 浩太郎※、 榊原 康文、 渡辺 豪、 河野 信、 島津 秀康、 齋藤 裕※、 鎌田 真由美、 荒井 康夫※ | |
講義室 |
科目 | 教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 情報) |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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PC、モバイル機器の普及などにより、大きく変わるデジタル社会において知っておくべき知識やルールやモラル、情報発信において留意すべきことを理解し、身に付けることを目指す。また、情報社会においては法だけではなく、倫理意識が重要であり、自身の行為が適正かどうか判断する基準を倫理意識に照らし合わせて判断することを学ぶ。
ICTの急速な進化により日々、生まれ、変化するサービスやビジネスが、私たちの生活や社会に与える影響、基本的に知っておくべき知識を解説する。特に、情報倫理とは何か、インターネットの普及がもたらした新しいコミュニケーションの形、メディアリテラシー、サイバー犯罪、個人情報の取扱や知的所有権について具体的な事例を用いながら解説する。また、データサイエンスの最先端分野における研究倫理に関しても触れる。
各回の講義時に配布する資料を用いて講義形式で進める。を行う。講義内容の理解と定着を図るために、随時課題を課す。また、課題及び小テストについてのフィードバックは次の講義で解説を行う。レポート課題については総評をフィードバックする。
DP2
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | 情報倫理とは | 情報倫理とは何か、なぜ情報倫理を身につける必要あるのかをこれまでの歴史と共に理解する。 | 渡辺 豪 | 4/10③ |
2 | インターネットの普及による社会の進化と変遷 | インターネットの誕生と情報社会に与えた影響、情報通信社会の到来、インターネットの基本原理を理解する。 | 渡辺 豪 | 4/17③ |
3 | インターネット上のコミュニケーションとモラル | メール、ビデオ通話、ブログ、SNSの利点と注意点・マナーを理解する。 | 渡辺 豪 | 4/24③ |
4 | メディアリテラシー | メディアの変遷、メディアリテラシーとは何か、なぜ身につける必要があるかを理解する。 | 渡辺 豪 | 5/8③ |
5 | 情報セキュリティー | インターネット上における危険、ウイルス、不正アクセス、セキュリティ対策について理解する。 | 渡辺 豪 | 5/15③ |
6 | サイバー犯罪 | サイバー犯罪とは何か、サイバーテロ対策にはどのようものがあるかを理解する。 | 渡辺 豪 | 5/22③ |
7 | 個人情報とは | 個人情報の定義、個人情報保護法の基本的な考え方や対象、マイナンバー制度の概要と懸念される危険を理解する。 | 渡辺 豪 | 5/29③ |
8 | 知的所有権とコンテンツ | 知的所有権・著作権・クリエイティブ・コモンズとは何か、著作物はどのように利用、または使用するかを理解する。 | 渡辺 豪 | 6/5③ |
9 | データサイエンス分野における研究倫理① | バイオイメージインフォマティクス分野における研究倫理や研究不正の事例を学ぶ。 | 岡 浩太郎 | 6/12③ |
10 | データサイエンス分野における研究倫理② | データモデリング分野における研究倫理や研究不正の事例を学ぶ。 | 島津 秀康 | 6/19③ |
11 | データサイエンス分野における研究倫理⑤ | ライフサイエンスプラットフォーム分野における研究倫理や研究不正の事例を学ぶ。 | 鎌田 真由美 | 6/26③ |
12 | データサイエンス分野における研究倫理④ | 生物統計分野における研究倫理や研究不正の事例を学ぶ。 | 河野 信 | 7/3③ |
13 | データサイエンス分野における研究倫理③ | メディカルインフォマティクス分野における研究倫理や研究不正の事例を学ぶ。 | 荒井 康夫 | 7/9④ |
14 | データサイエンス分野における研究倫理⑥ | 人工知能分野における研究倫理や研究不正の事例を学ぶ。 | 榊原 康文 | 7/16④ |
15 | データサイエンス分野における研究倫理⑦ | バイオインフォマティクス分野における研究倫理や研究不正の事例を学ぶ。 | 齋藤 裕 | 7/24③ |
情報倫理の基本的な知識を身につけて、現実社会で起こりうる問題に対して自身の倫理観をもとに適切に対処できるようになる。また、データサイエンス分野において研究を遂行する上での適切な研究倫理を知り、倫理意識を持つことができるようになる。
講義内で課す小テストや課題の提出状況(30%)、レポート課題(70%)を総合的に評価する。
【講義時間外に必要な学修時間:60時間】
予習:毎回の講義項目に関連する社会問題について、自分なりの考えをまとめておくこと。
復習:講義で配布されたプリントを読み返して、次回の講義で行われる小テストに備えること。
講義に関する質問は対面やメールなどで個別に対応し、場合によっては講義内で紹介して情報共有する。
【科目ナンバリング:FU201-CF02】
【関連科目:情報セキュリティ、医療統計分類論】
(岡)企業研究所でのイメージング研究経験をもとに、主に画像解析に関連した不適切なデータ処理について解説する。
(齋藤)国立研究所での生命科学データ解析の研究経験をもとに、生命科学における情報倫理について講義する。
(荒井)医療機関の診療録等の管理に関する責任者(医療法に基づき選任された責任者)として、診療情報の正確性・安全性・適切な活用法の確保に携わってきた経験と、病院団体での診療報酬制度の調査検討経験を踏まえ、医学・医療の実際や仕組み、制度について解説する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 配布資料あり | ||
参考書 | 【改訂新版】情報倫理 ネット時代のソーシャル・リテラシー | 髙橋慈子、原田隆史、佐藤翔、岡部晋典 | 技術評論社 |
参考書 | <改訂3版> 情報モラル&情報セキュリティ | 富士通エフ・オー・エム(FOM出版) | 富士通エフ・オー・エム(FOM出版) |